RIM本庄
サイクリストのための賃貸集合住宅RIM本庄
古くなっても価格競争とならない特徴的なコンセプトをもつ集合住宅をつくりたい
6年前に同じ施主から依頼を受けて計画したガレージ付の賃貸集合住宅が、特徴的なコンセプトと地域の中では他に類をみない設計であるがために、賃借人の入れ替わりが少なく、入居順番待ちの状況でとても賃貸経営が安定しているため、同じような特徴をもつ賃貸集合住宅をもう1棟建てようということになった。
荒川サイクリングロードや、秩父山・榛名山など、サイクリングのメッカのど真ん中に位置する場所であることから、サイクリスト向けの賃貸というコンセプトは比較的スムーズに決まったが、そのための工夫として玄関を開けたらすぐに自転車が置ける土間をつくり、そこは自転車を置いたりメンテナンスをする場であり、かつ一人暮らしや共働き世帯が安心して洗濯物を干せるランドリースペースとなり、さらには隣家との音の緩衝スペースとなるなど、自転車好きでなくても有用なつくりとなっている点
ガレージ付の賃貸集合住宅と同様に特徴的なコンセプトをもつ建物となっており、この建物も長期入居や入居待ち状態で安定的な賃貸経営となることが期待できる。
集合住宅の入り口。自転車を押して登れる階段がある。
オートロックを抜けた後のエントランスホールには、バイクを収容できるトランクルームがある。
自転車と一緒に乗ることができるEV
玄関を開けると部屋を貫通する土間スペース。窓を開けて出かけられるので、ランドリースペースとしても使える
土間は隣室との緩衝空間となるため、大きな音を出しても大丈夫
吹抜のあるメゾネットタイプの部屋もある
外部吹抜階段をもつ住戸
階段は自転車押しながら降りてこれる。
貫通土間の窓の下はエアコンの室外機がデザイン要素として組み込まれている
夕方の入口。光輝く外観が道具感を演出している。